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上根河床礫層(八千代町)
【解説】
上根峠は瀬戸内海に流れる根の谷川と日本海に流れる江の川の支流簸の川との分水界にあたる海抜268mの峠で、陰陽を結ぶ大動脈国道54号が走っています。
数万年もの昔、河川争奪によって生じた断層は、約80mの急峻をなしており、古くから交通の難所でありました。また、根の谷川上流の潜龍峡は、かつて簸の川に続いて北流していましたが、その後はるか南の方を流れていた根の谷川の急速な谷頭浸食により上流部が奪われ(河川争奪)で根の谷川に注ぐようになったもので、地形的に非常に珍しいものです。
◆名 称 | 上根河床礫層 |
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◆よみがな | かみねかしょうれきそう |
◆種 別 | 天然記念物 |
◆場 所 |
安芸高田市八千代町上根 |